世代を超えたバリ芸能の交流 その10

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第三日目の公演(2007年8月28日)

Mengenang Sang Guru
Tirta Sari – Legong Sri Sedana

今夜は、新しい創作舞踊とコラボレーションが行われた。
初日と昨日はバレルン・ステージでの公演であったが、この日は会場をアンチャック・サジ=プリ・アグン・プリアタン宮殿に移動してのイベントであった。
今夜披露される創作舞踊は、スカルノ初代インドネシア大統領の息子のグルー・スカルノ・プトラ(グンカ・マンデラに師事した事があった)の創作作品であった。

Mengenang Sang Guru
Musicians – Tirta Sari

その演目はレゴン・ウントゥン・スラパティ(Legong Untung Surapati)
1982年に創作されたオランダ植民地主義と、インドネシアの国民的英雄ウントゥン・スラパティ(Untung Surapati)のロマン主義を描いた作品だ。

他にも、この「ムングナン・サン・グル」のために新しく創作されたレゴン舞踊劇作品
レゴン・スリ・スダナLegong Sri Sedana)」が行われた。
天界から地上に降りてきた豊穣の女神、コメ文化であるバリでは米=稲(pangan pokok)を人々に与えてくれる女神を象徴した舞踊であった。

これらの演目に加え、同じくグルー・スカルノ・プトラの創作であるウェルカム・ダンスの「ランバン・サリ(Lambang Sari)といったモダンな舞踊作品が今夜のメインであった。

Mengenang Sang Guru
Performance Day III – All Artists

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著者 : kadek ferry © f-studio
写真提供 : Doc. Mengenang Sang Guru 2007