世代を超えたバリ芸能の交流 その7

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そして、もう一つの今夜の楽団が「グヌン・ジャティ」
彼らもスマール・プグリンガン楽器を使った非常にポピュラーな古典曲とプリアタン(タガス地区)の舞踊作品を持参した。

Mengenang Sang Guru
Sekaa Gong Gunung Jati – Musicians

グヌン・ジャティも非常に長い歴史を持った楽団だ。
イベント「ムングナン・サン・グル」の際にグヌン・ジャティから提出されたインフォメーション書類によると、この楽器スマル・プグリンガンは、永い間バンジャール・テガス・カンギナンに置いてあったものの、1931年、オランダ統治下のインドネシアが戦時中という時に、もともと楽器を所有していた王宮(当時アナック・アグン・グデ・マンデラが王)の元へ一旦返された。
その後1970年に、イ・ワヤン・スデラ(I Wayan Sudera)とイ・マデ・グリンデム(I Made Gerindem)を中心にバンジャール・テガス・カンギナンで話し合いの場がもたれ、新しくガムラン楽器を購入しようと決まった際、グンカッ・マンデラの子息のアナック・アグン・ラカ・バワ(Anak Agung Raka Bawa)がその話を聞きつけて、王宮に置いてあるままだった楽器を、再度バンジャール・テガス・カンギナンへ戻し、バンジャールに置いて使うように言った。
壊れたり、足らなかったりした楽器を、バンジャールで修理再生した後、1971年から、この楽器はグヌン・ジャティ(寺院の名前)での宗教儀式などで使われるようになった。

Mengenang Sang Guru
Gunung Jati – Legong Pelayon: Cok Ratih, Sulasih, Raka Astuti, Sri Utari

初日の今夜、グヌン・ジャティは楽曲「ガンバン・クタ」を最初の曲として演奏した。
クタ出身のイ・ワヤン・ロットリンが作曲した、スマール・プグリンガンで奏でる有名な古典曲である。
その後、

レゴン・クンティール

  • 踊り手
    • スアスティ(Suasti)
    • ムルニ(Murni)

レゴン・プラヨン

  • 踊り手
    • スリ・ウタリ(Sri Utari)
    • ラカ・アストゥティ(Raka Astuti)
    • チョック・ラティ(Cok Ratih)
    • ニョマン・スラシ(Nyoman Sulasih)

がステージで続けられ、観客達の喝さいを浴びた。

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著者 : kadek ferry © f-studio
写真提供 : Doc. Mengenang Sang Guru 2007